就職や転職を控えている人にとって、「ブラック企業」は避けて通りたいものでしょう。しかし入社前にわかる情報は限られています。
そこで今回は、求人情報や面接でブラック企業に多い特徴を実際にブラック企業で働いた経験のある筆者がご紹介します。
※ここでの特徴に当てはまる=必ずしもブラック企業とは限りません。参考の1つとしていただければ幸いです。
≪こんな人に見てほしい!≫
- 就職活動を控えている学生
- 初めての転職を考えている人
- ブラック企業の特徴を知っておきたい人
もくじ
求人情報で分かるブラック企業の特徴
ブラック企業とはいえ、他の企業と同じように求人サイトに載っているのでなかなか見分けるのは難しいと思います。しかし、いくつか特徴があるので見ていきましょう。
「熱意」系の言葉をやたらと主張している
例えば求人を見ているときにこんな言葉を見かけたことはありませんか?
- 若手が活躍できる職場です!
- やりがいがある職場です!
- アットホームな雰囲気の職場です!
特に新卒などの若い人はこういう言葉に騙されがちです。私もそうでした…。なぜこういったフレーズを使うかというと
実際の業務内容を公開できないことが理由です。
実際の業務内容を書けば応募が来なくなってしまう、だから聞こえのいい言葉で飾っているということです。
あと社員の集合写真(旅行など)しか写真がないような企業も要注意です。
「アットホーム」と言えば聞こえはいいでしょうが、実際は他に載せられる写真がないのです。
「学歴不問」「職歴不問」
これはハードルを低くしてより多くの人材を集めようとする手法です。
自分に自信が無いような人はこの言葉に救われるようにハマってしまいます。
実際はすぐに人が辞めてしまうため誰でも採用できるような採用基準を設けています。
もちろんブラック企業以外でもこのような採用基準がある企業はありますが、他の要素が重なるとよりブラック企業である可能性が高いです。
やたらと給料が高い(年収例に幅がある)
どの企業も大体参考として給料の例を挙げていますが、やたらと高い金額を載せているところは要注意です。
でも給料が高いのはいいことじゃないの?
その代わり残業や厳しいノルマが当たり前になっていることが多いよ!
残業が当たり前になっていたり、とても厳しいノルマがあったりします。
それらをクリアしてようやく求人サイトに載っている金額になるケースがあります。
もちろん給料が高いのは魅力的ですが、それ相応の労働環境を押し付けられるのがブラック企業の特徴です。給与条件などをよく確認しておきましょう。
同業他社がある場合。比較してみるのもおすすめです。
・若手が活躍している会社⇒離職率が高く、若手しかいない
・「学歴不問」「職歴不問」⇒数を揃えたいので、ハードルを低く
・アットホームな会社⇒他に言うことが無い
面接でわかるブラック企業の特徴
求人情報では判断ができず、いざ面接に進んだとしても油断してはいけません。
ここにもブラック企業の特徴がいくつかあります。
面接官はすごく感じのいい人
今日の面接官の人、すごくいい人だったな~
よし、ここに入社しようかな!
ちょっと待った!ブラック企業の面接官は大体いい人なんだよ!
これは判別が難しいのですが、ブラック企業とはいえ人事の人は雰囲気のいい人を置いていることが多いです。
もちろん他の企業もそうかもしれませんが、特にブラック企業にとって採用する人数はとても大事です。(すぐに辞めるから)
そのため応募者をリラックスさせて会社への信仰心を高めるのがブラック企業の人事の仕事です。
はっきり言って面接は茶番であることがほとんどです。
雑談が多い
先ほども説明したとおり、ブラック企業にとって大切なのは人柄や能力ではなく「数」です。
なので面接の内容も雑談などで応募者をリラックスさせるようにしたり、極端に短い時間で終わったりします。
短い時間で終わらせるときは、
「あなたはうちの会社にピッタリの人材だ、期待してます!」
などと甘い言葉で気分をよくさせてきます。
そのため合否(というかほとんど採用)もすぐに報告が来ます。頭数を揃えておきたいブラック企業のやり方ですね。
労働環境を明確にしない
こちらから面接官に質問しても、答えがあいまいなことがあります。例えば
- 残業は月に何時間ありますか?
- 具体的な1日のスケジュールはどうなっていますか?
など、実際の仕事の内容がわかるような質問は特に明らかにしてもらえないので要注意です。
残業が当たり前のように言ってくる企業も要注意!
・ブラック企業ほど、実は面接が簡単(とにかく採用したいから)
・離職率を聞いて答えてもらえなかったらほぼ確実にブラック企業
まとめ
最近ではリモートワークなど、働き方の多様化も進んでいますがブラック企業はまだまだ多いです。
労働は人生の中で多くの時間を費やすからこそ、その場所は慎重に選びたいものです。
誰でも入れることは魅力的かもしれませんが、コマのように使われてしまう可能性もあります。
もちろんそういった働き方が向いている人もいますが…
あなたにとって悔いのないような就職・転職活動にしてほしいので、この記事があなたの活動の参考になれば嬉しいです。